
③ 天井が高い、低い、どちらがいいの?
「空間と天井高」第3弾です。
1では、「天井の高さについて」
2では、「天井の低さについて」
では、天井が高いのと低いのはどちらがいいのでしょう。
それは、どちらということではなく、高くするなら空間を間延びさせていけない。
低くするなら圧迫感を与えさせてはいけないということです。
天井が高い場合も低い場合も、それなりの工夫が必要だというコトです。
町屋や古民家は天井高の高いところや低いところがあり、とても面白い建物です。
その家の居場所により天井の高さを変え、バランスよくつくることにより、家全体が調和しています。
それぞれが分断されることなく、変化に富んでいるので、飽きがこないのですね。
やはり、いい家というのは、天井高一つでいえるものでもないのですね。
あえていえば、天井の高さや低さにより感じる効果を知り、それを有効に発揮する工夫をきちんと施すことでしょう。
ダイナミックな家が好きであれば、立面的高さによる開放感をだす。
(絶対に間延びさせてはいけない。)
落ち着いた家が好きであれば、平面的広がりによって、ゆうをなす。
(圧迫感を感じさせてはいけいない。)
ワンルームでも、天井の高低差がなじむことで、空間に秩序が生まれ、気持ちよく感じます。まんべんなく一律にしようと考えず、双方が調和するように家全体を考えることです。
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